16:47 第9回朝日杯将棋オープン戦の決勝は、羽生善治名人が森内俊之九段に120手で勝ち、3年連続5回目の優勝を果たした。終局直後のインタビューで、羽生名人は「(決勝は)苦しい時間帯が長かった。最後のところも(相手に手段が)何かあれば負けかなと思っていた。(3連覇で5回目の優勝は)素直にうれしい。」と話した。(村瀬信也)

■白熱の終盤戦

 16:20 序盤から慎重な応酬が続いていたが、一転激しい終盤戦に突入している。控室で検討している村山慈明七段と戸辺誠六段は「激戦です」。容易には結論が出ないようだ。

 既に双方、持ち時間を使い切って1分将棋に。羽生名人は頭に手を当て、険しい表情で盤面を見つめている。ポーカーフェイスの森内九段の表情も緊張感を帯びている。いよいよ大詰めだ。(村瀬信也)

■谷川九段が解説会に

 15:30 日本将棋連盟会長を務める谷川浩司九段が大盤解説会場に登場した。本局の進行を見て、「20年前に羽生さんと指したことがあります」。

 20年前の勝負とは、当時王将のタイトルを持っていた谷川九段と羽生善治名人が戦った1996年の王将戦七番勝負第1局。この一局を制した羽生名人が史上初の「七冠」達成につなげた。羽生名人は、当時の対局を思い出しているかもしれない。

 解説会には、準決勝で敗れた村山慈明七段、戸辺誠六段も参加し、対局を振り返っていた。来場者と対局者の距離が近い点も、朝日杯の魅力の一つだ。(村瀬信也)

■森内九段、「大長考」

 15:12 相矢倉の出だしから、後手の羽生名人が5筋を交換する作戦を採用。激しい戦いになる可能性もあったが、比較的穏やかな展開となった。羽生名人の△2四銀を見た森内九段は、持ち時間の4分の1以上に当たる十数分を投じる「大長考」。早指し戦とは思えないスローペースで進んでいる。(村瀬信也)

■決勝始まる

 14:30 羽生名人―森内九段の決勝が始まった。羽生名人は3連覇、森内九段は初の栄冠がかかる。先手の森内九段が開始すぐに角道を開ける▲7六歩を指すと、羽生名人は△8四歩。戦型は「相矢倉」に進んでいる。

 対局室では、盤を二重三重にファンが取り囲んで、対局を見つめている。羽生―森内戦というゴールデンカードへの注目度の高さがうかがえる。(深松真司)

■谷川会長「楽しみな対戦」

 14:00 日本将棋連盟会長の谷川浩司九段が来場者にあいさつ。「決勝は羽生名人と森内九段という同世代対決であり、“永世名人”対決。名人戦で数多く対戦している顔合わせでもある。今日は持ち時間が短い早指し戦でどんな対戦を見せてくれるか、楽しみです」。谷川九段も「十七世名人」の称号資格をもつ。“永世名人”3人がそろった。(深松真司)

■森内九段が決勝へ、羽生名人と頂上決戦

 12:56 125手目を見て戸辺六段が投了。約2時間半の熱戦を制し、森内九段が初の決勝進出を決めた。決勝は羽生名人―森内九段の“永世名人”対決となった。決勝は午後2時半開始予定。(深松真司)

■羽生名人が決勝へ

 12:30 村山七段が静かに「負けました」と投了を告げた。羽生名人が108手で勝ち、決勝進出を決めた。羽生名人は「一手一手が難しかったが、勢いよく指そうと思った。次も頑張ります」。森内―戸辺戦はまだ対局が続いている。(深松真司)

■秒読みに

 12:00 2局とも各40分の持ち時間を使い切って、4人全員が秒読みに入った。これ以降は1分未満で指さないといけない。村山―羽生戦は終盤戦に入り、森内―戸辺戦は中盤戦が続いている。(深松真司)

■「叡王」が解説

 11:30 大盤解説会場で解説を務めるのは山崎隆之八段。第1回叡王戦で頂点に立ち、将棋ソフト「PONANZA」と二番勝負を戦うことが決まっている。解説会場には開発者の山本一成さんも登壇し、ソフトの開発の苦労話などを語った。

 難解な中盤戦を迎えている村山―羽生戦。村山七段の▲1三歩を見て、羽生名人がうなずいた。山崎八段は「うなずかれるの嫌なんですよ。読み筋通りということですから」。対局者の心理を軽妙なトークで解説している。(村瀬信也)

■中盤戦に

 11:10 中飛車から穴熊に囲った戸辺六段が、△6五歩から歩交換に成功。その直後、銀冠の堅陣を築いた森内九段が▲2四歩と仕掛けた。持ち駒の歩を生かした手で、戸辺六段の対応が注目される。2局とも、形勢を大きく左右しかねない中盤戦に差しかかっている。(村瀬信也)

■玄妙な応酬

 10:42 早指し対局とあって、指し手はスラスラ進む。村山七段―羽生名人戦は村山七段の先手で角換わり、森内九段―戸辺六段戦は後手の戸辺六段が中飛車を採用した。

 攻撃態勢を築いた羽生名人が△6五歩と仕掛けた。だが、直後に△1四歩と手渡しの手を選択。羽生名人らしい、柔軟な一着だ。意表をつかれたのか、村山七段は考え始めた。(村瀬信也)

■対局開始

 第9回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の準決勝が13日午前10時半、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで始まった。公開対局となる準決勝の組み合わせは、羽生善治名人(45)―村山慈明七段(31)、森内俊之九段(45)―戸辺誠六段(29)。勝者同士が午後2時半から決勝を戦う。

 羽生名人には3連覇が、森内九段、村山七段、戸辺六段には初の栄冠がかかる。プロ棋士159人、女流棋士6人、アマチュア10人の頂点に立ち、優勝賞金1千万円を手にするのは誰か。

 対局の模様は朝日新聞デジタル(http://www.asahi.com/shougi/)でライブ中継中。棋譜は朝日杯中継サイト(http://live.shogi.or.jp/asahi/別ウインドウで開きます)でも見られる。(深松真司)

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