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 司法試験の問題を明治大学法科大学院の元教授(67)が教え子だった女性に漏洩(ろうえい)した事件で、元教授が事件とは別に、授業で特定の条文を一つ挙げて「今年の短答式に出していて、テキストにも書いてある」と発言していたことがわかった。大学が12日、公表した。授業に出た23人は司法試験を受けていなかった。

 大学によると、発言があった授業は、昨年5月の司法試験の短答式(マークシート)の試験2日前にあった大学院1年生の憲法。試験ではこの条文が実際に出題された。元教授の本を読めば簡単に答えられる内容だった。聞き取り調査などの結果、出題内容は実際の受験生には伝わっていなかったと判断したという。

 大学は昨年9月の問題発覚から内部調査をしていた。結果の公表にあたり、「司法試験制度の根幹を揺るがしかねない事態と受け止め、改めておわび申し上げる」としている。元教授は国家公務員法違反の罪で懲役1年執行猶予5年の有罪判決が確定している。