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 安倍晋三首相は15日の衆院予算委員会で、政治的公平をめぐる放送局の電波停止に言及した高市早苗総務相の答弁と政府統一見解について「番組全体は一つ一つの番組の集合体で、番組全体を見て判断する際、一つ一つの番組を見て判断するのは当然」と述べ、自らも同じ考えだと強調した。

 民主党の山尾志桜里氏が「一つの番組でも判断できるという強権的な拡大解釈をした政権はない。なぜ解釈を変えたのか」と追及したのに答えた。過去の政権は政治的公平について、「放送局の番組全体を見て判断する」との解釈を示していた。

 首相は山尾氏に対し「総務大臣の見解は『番組全体を見て判断する』というこれまでの解釈を補充的に説明し、より明確にした」とも答弁し、解釈を変えてはいないと主張。高市氏自身も「従来と何ら変わりはない。一つ一つを見なければ全体の判断もできない」と改めて答弁した。

 首相は2014年の衆院選前にTBSの「NEWS23」に出演中、街頭インタビューを批判したことをただされ、「『この編集の仕方はどうなんですか』ということは、当然言う。(TBS側が)反論すれば済む話」と改めて強調。「テレビ局に対してモノを言うというのは結構大変なことだ」とも述べて、過去にもTBSの番組に出演中、「拉致問題について大きな大会をやっても、おたくの番組は全然取り上げませんでしたね」と自ら発言したことを紹介した。

 「私はそれを言ったがために、(TBS番組で旧日本軍の)731部隊の石井(四郎)中将と顔をリンクされ、イメージ操作されたこともあった」と述べた。首相は当時、小泉内閣の官房長官で、この問題では総務省がTBSに厳重注意の行政指導をしている。