中部空港を拠点に新規参入を準備中の格安航空会社(LCC)、エアアジア・ジャパンの井手隆司会長は15日、名古屋市内で講演し、2020年に米国西海岸への長距離路線を就航させる計画を明らかにした。今年4月の予定が先送りされた中部への就航時期については、「7~8月ごろ」と説明した。

 同社は中部空港を拠点として、まず新千歳、仙台、台北の3路線に就航する予定。井手氏が説明した新たな事業計画では、17年にソウルや中国・天津、マカオなどにも就航する。訪日客が増えるアジア路線を中心に経営を安定させ、17年までの黒字化をめざす。

 さらに18年以降、シンガポールやハワイなどにも参入するほか、成田空港を2カ所目の拠点とする。20年には米西海岸のシアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスなどへの就航も計画している。この時期には計20機体制にする計画で、拠点の中部、成田から1日計40往復、売り上げは年500億円を目標に掲げた。

 同社は昨年12月に経営陣を刷新。破綻(はたん)した航空会社スカイマークで会長を務めた井手氏を新会長に迎えた。中部への就航延期について、井手氏は「12月に就任してから、事業計画をすべて組み替えた。安全態勢などが十分でなかった」と説明。「訪日客を取り込めば、継続的な経営ができる。日本から太平洋を越える路線はまだLCCが飛んでおらず、ビジネス的な勝算はある」とも語った。(鈴木毅)

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