[PR]

 川崎市の老人ホームで3人が転落死した事件は、当直勤務だった元職員の今井隼人容疑者(23)が逮捕されて急展開した。昨年9月の取材では関与を否定していたが、神奈川県警の調べに対し、一転して3人の殺害を認めているという。施設側が謝罪する一方、市などからは真相究明を求める声があがった。

 転落死が起きた3度の晩、今井容疑者はいずれも当直勤務だった。朝日新聞が転落死が相次いだことを報じた直後の昨年9月、自宅前で取材に応じ、転落死に関わったことを否定。「自分のときに続いて亡くなってショックだった」「自分がちょっと違ったケアや報告をしていれば、防げなかったのか、という思いはある」などと後悔を口にしていた。

 介護の職を選んだ理由については、「『おみとり』をやりたいと思った。家族の1人が亡くなったので、それをきっかけに介護の仕事をやりたいと思った」と説明していた。

 施設の運営会社などによると、今井容疑者は救命救急を学ぶ神奈川県内の専門学校を卒業後、2014年5月に入社。介護職員として「Sアミーユ川崎幸町」に配属された。

 横浜市の同じ小学校に通っていたという男性は「背が高くて目立っていたが、おとなしかった」。専門学校の職員の女性も「どちらかというと目立たないタイプ。前に出るような学生ではなかった」と振り返る。

 昨年5月には、入所者から財布を盗んだ窃盗の疑いで県警に逮捕され、その後に執行猶予付きの有罪判決を受けた。

 判決などによると、マスターキーを使って入所者の部屋に忍び込み、窃盗を繰り返すようになったのは14年9月ごろから。ネックレス、指輪など19件の盗みを重ねていた。貴金属類は換金し、盗んだ金を使って同僚や友人とスポーツ観戦やコンサートに行っていた。友人の食事代やチケット代などをおごっていたことも明らかになった。

 「自分をよく見せたい、見えを張りたいという気持ちが強かった。入所者の気持ち、思い出をとられたときの気持ちを考えられなかった」。今井容疑者は法廷でそう語っていた。(室田賢、興野優平)

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら