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 トルコのダウトオール首相は15日、トルコ国境に近いシリア北部アアザーズがミサイルで攻撃され、学校や病院に着弾したと述べた。トルコ政府関係者によると子どもと妊婦を含む少なくとも14人が死亡した。トルコのメディアが伝えた。ダウトオール氏はミサイルについて「ロシアがカスピ海から発射したとみられる」と説明した。

 国連は15日、アアザーズのミサイル攻撃を含めシリア北部で同日、少なくとも医療施設5カ所と学校2カ所が攻撃され、子どもを含む民間人計約50人が殺害されたと発表。潘基文(パンギムン)事務総長は「明らかな国際法違反だ」と非難した。

 アアザーズはトルコが支援するシリア内戦の反体制派武装勢力にとって、トルコからの物資補給拠点。今年に入り、シリアのクルド系組織「民主統一党」(PYD)の軍事部門「人民防衛隊」(YPG)が周辺に部隊を展開。トルコ軍はYPGから先制攻撃を受けたとして、13日から「報復攻撃」を続けている。

 また国際NGO「国境なき医師団」は15日、シリア北西部イドリブ県で、同組織が支援する病院が同日、2度にわたり空爆を受けたと発表。患者や医療スタッフら少なくとも7人が死亡、スタッフ8人の行方が分からなくなったという。イドリブ県は反体制派の勢力圏で、アサド政権軍か同政権を支援するロシア軍による空爆の可能性が高いとみられる。(イスタンブール=春日芳晃