[PR]

 録音のグラミー賞受賞が決まったオペラ「こどもと魔法」は、2013年に長野県松本市であったサイトウ・キネン・フェスティバル松本で小澤征爾さんが指揮。サイトウ・キネン・オーケストラが演奏し、SKF松本合唱団にオーディションで選ばれた地元・長野県のアマチュア歌手8人や児童合唱団も出演した。

 当時、SKF松本合唱団を指導した県合唱連盟理事長の中村雅夫さん(56)=同県松川村=は「プロの歌手の練習に市民も半月以上参加し、一流の音楽を作り上げる画期的な取り組みだった。松本市でフェスが20年以上続き、市民のレベルと意識が培われてきたからこそ、たどりついた受賞。みんなで喜びを分かち合いたい」と話した。

 ソプラノ歌手として出演した幅谷恵理さん(56)=同県安曇野市=は「一流のオーケストラの演奏で歌うのは貴重な機会。その仲間に市民を入れて盛り上げようと、小澤さんが考えてくれたことに改めて感謝したい。当時は足を引っ張らないようにと必死で緊張する余裕さえなかったのが良い思い出です」と語った。