[PR]

 赤ちゃんがかわいいと思えなくなったり、突然イライラしたり――。出産後に1割が発症するとされる「産後うつ」について、大阪府は18日、専門の相談窓口を設けた。精神的に不安定な妊産婦を支え、自殺や子どもの虐待を未然に防ぐ取り組み。精神科医や産婦人科医も加わる体制は、全国でも珍しいという。

 窓口は、和泉市の府立母子保健総合医療センター内に置かれる「府妊産婦こころの相談センター」。保健師や心理士が常駐する。電話で妊産婦やその家族、パートナーからの相談を受ける。必要に応じて産婦人科医や非常勤の精神科医が面談し、自宅近くの精神科医や保健所などへつなぐ。

 2013年度の厚生労働省の調査では、産後1カ月までの女性の8・4%に産後うつの疑いがあった。府によると、出産の前後は環境やホルモンバランスが大きく変化し、うつになるリスクが高まる。「なぜか涙が出る」「気分が重い」など心が不安定になるほか、不眠や食欲不振などの症状が出ることもある。府は今後、治療に制約のある妊産婦を受け入れてくれる精神科医とのネットワークづくりにも力を入れるという。

 電話相談(0725・57・5225)の受け付けは平日午前10時~午後4時。(太田成美)