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 フィギュアスケートの四大陸選手権が18日、欧州以外の国と地域が参加して台北で開幕する。女子シングルの宮原知子(大阪・関大高)は、この大会で2季連続準優勝。全日本女王として、悲願の初優勝に挑む。

 16、17日に行われた公式練習。会場の雰囲気や氷の感触を確かめるように軽く滑る選手が多いなか、宮原はショートプログラム(SP)、フリーともに一つも構成を抜かず、最後まで通して滑った。「全体的にジャンプがクリーンに跳べていたかなと思う。今できることをしっかりやりたい」と本番へ意欲を見せる。

 高校の卒業式を13日に終えたばかり。関大高では卒業論文があり、「オリンピックに魔物はいるのか」を研究テーマに選んだ。「私はまだ出たことがないけど、だからこそ仮説がたてられる」。荒川静香さん、鈴木明子さん、高橋大輔さん、織田信成さんら、かつての選手たちに直接会ったり、指導を受ける田村岳斗(やまと)コーチを通じてメールを送ったりして、体験や考えを聞いた。

 「みなさん『いる』って回答が多かったんですけど」。導いた結論は「魔物は自分がつくってしまうもの」だった。五輪だけでなく、全日本、世界選手権、試合を問わず何かしら魔物はいる。「そのときの自分の気持ちと、どれだけ自信を持てるかで、(魔物が)出てくるか、出てこないかだと思う」

 2季連続で全日本選手権を制した宮原だが、四大陸選手権やグランプリ(GP)シリーズ、GPファイナル、世界選手権といった主要国際大会は、今季のNHK杯しか優勝経験がない。「四大陸は2度も2位なので、優勝を目指したい」と言い切る17歳。2年後に迫った平昌五輪を見据え、一つひとつの大会の結果が「魔物」を手なずける自信につながる。(山下弘展)

■宮原は19番目

 18日に行われる女子SPの滑走順が17日に決まった。本郷理華(邦和スポーツランド)は22選手中17番目、宮原は19番目、村上佳菜子(中京大)は20番目となった。また、男子シングルで2連覇を狙うデニス・テン(カザフスタン)が、ひざを痛めて欠場することも国際スケート連盟から発表された。

■宇野、4回転ループを着氷

 17日の公式練習で、宇野昌磨(愛知・中京大中京高)が、まだ公式戦では世界で誰も成功していない4回転ループに10度挑み、3度着氷した。「僕のなかでは満足するジャンプは1度だけだったけど、1日1本は跳んでおきたいので」。現時点では試合で使う予定はないそうだが、完成の域に近づいている。