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 鹿児島県屋久島町が口永良部島のユネスコ(国連教育科学文化機関)エコパークへの登録を目指している。町内ではすでに屋久島が登録されており、対象地域を広げる形で昨年、町がユネスコに再申請。3月に可否が決まる予定だ。昨年末、噴火による全島避難が解除された島では「多くの人の来島で復興につなげたい」と期待を寄せる。

■全国7地域が登録

 世界自然遺産は「自然地域の保護・保全」を目指す。これに加え、エコパークは環境教育やエコツーリズム、農水産業なども含めた「自然と人間社会の共生」を目的に掲げる。国内では1980年に屋久島など4地域が初めて登録され、現在は7地域ある。

 屋久島は80年当時の国立公園地域が登録されているが、95年にユネスコが制度を見直し、経済活動をする地域も含めた。これを受け、町は口永良部島と屋久島の全域、周辺海域に範囲を広げて昨年に登録を申請。3月18、19日にペルーで開かれるユネスコの会議で可否が決まる。

 口永良部島は2007年に「霧島屋久国立公園」に加えられ、12年に屋久島とともに「屋久島国立公園」となった。天然記念物のエラブオオコウモリや絶滅危惧種のアオウミガメ、タカツルランなどが見られる。周辺の海の魚は数百種にものぼるとされ、広島大の研究者が40年以上、現地調査を続けている。

 口永良部島ガイド協会による環境教育活動も盛んで、慶応大や鹿児島大などの学生を受け入れてきた。また、島の自然保護団体「子々孫々の口永良部島を夢見るえらぶ年寄り組」が環境省の協力を得て動植物の調査を続けるなど、エコパークが掲げる「自然と人の共生」を実践している。

 ガイド協会の貴舩(きぶね)恭子会長(43)は「山の水で炊事や洗濯をしたり台風で1週間も船が来なかったりと、島では自然に身を任せるしかない。都会で暮らす若い人たちの貴重な学びの場です」と話す。登録されれば島の魅力をインターネットなどで発信するという。

 課題もある。昨年5月の噴火に…

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