2020年度に大学入試センター試験に代わって始まる新テストについて、文部科学省は17日、マークシート式の問題例を公表した。解答するために、多数のデータから必要な情報を選ぶことや、組み合わせによって正答が複数ある点が現行とは異なるという。

 文科省はこの日、世界史と物理の問題例を、大学入試改革を話し合う有識者会議に示した。当てずっぽうでの正解を防ぎ、知識や思考力をより正確に測る考えだ。

 世界史では、「16世紀にこの地域の人々がアメリカ大陸を含む世界各地に進出」などと地域の特徴が書かれた文章と、経済規模のグラフを結びつける。正答は複数だが、数は示さない(図問1)。さらに、各地域と関係のある言葉を二つのグループから選ぶ。組み合わせによって、複数組が正答となる(図問2)。文科省によると、図のグラフにあるA地域は中国、B地域は西欧、C地域は日本。

 物理では、太陽光のエネルギーを時刻や太陽高度、気温といった様々なデータから必要なもののみを選んで計算する問題例などが示された。問題例は17日から文科省のホームページ(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/033/shiryo/1367231.htm別ウインドウで開きます)で公開している。

 この日の会議では、19年度から新設される「高校基礎学力テスト」(仮称)の概要も示された。高校2、3年としていた対象学年を広げ、「主として1、2年を前提とし、3年や卒業生でも受検できる」とした。パソコンなどを使った受検を想定し、実施時期や回数、難易度は学校が自由に選ぶ仕組みを目指すという。

 文科省は今後、高校の定期テストや実力テストなどの問題を大量に集め、難易度を調整し、一つのテストとしていつでも出題できるシステム構築に乗り出す。(高浜行人)