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 トヨタ自動車など大手自動車メーカーの労働組合が17日、経営側に今春闘の要求書を提出し、各企業での交渉が始まった。トヨタや日産自動車など大手各社は、賃金水準を改善するベースアップ(ベア)を月3千円で要求。自動車大手の多くは海外での販売が伸びて好業績を見込んでおり、経営側は3年連続でベアを実施する公算が大きい。

 この日午前、東京・恵比寿にある富士重工業の本社では、富士重工業労働組合の山岸稔執行委員長が、吉永泰之社長に要求書を手渡した。山岸氏は「職場のたゆまぬ努力とがんばり、思いを大切にした。よろしくお願いしたい」と述べた。

 月3千円のベアに加え、6・5カ月分の年間一時金(ボーナス)を求める。2016年3月期の営業利益は4年連続で過去最高になる見通しで、労組側はベアと一時金で満額回答をめざす。

 自動車大手の労組は、物価が前年ほど上がっていないうえ、前年の春闘で大手の賃上げ幅に中小企業がついてこられなかったなどとして、ベア要求を前年の半額にとどめている。一時金は、トヨタの7・1カ月分、日産自動車の5・9カ月分など高い水準を要求して上積みをめざす。