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 川崎市の有料老人ホームで入所者の男女3人が転落死した事件で、うち1人の男性(当時87)に対する殺人容疑で逮捕された元職員・今井隼人容疑者(23)が、神奈川県警の任意での事情聴取に対し、殺害を認める供述を始めた経緯が捜査関係者への取材で明らかになってきた。関与を否定し続けていたが、同居の母親に相談した上で、「本当のことを話さなければ」と打ち明け始めたという。

 捜査関係者によると、県警が任意で事情聴取を始めたのは1月末。2月13日までは「関係ありません」と転落死への関与を否定し続けていた。しかし、捜査員が14日に電話をすると、「気持ちを整理したい。休みたい」と話し、15日の聴取で「申し訳ないことをしてしまったという思いがあった。本当のことを話さないといけないと思った」と3人の殺害にかかわったことを認めた。この過程で今井容疑者は母親に相談したという。県警はうち1人の男性の殺害容疑で逮捕状を請求し、同日の夜遅くに逮捕した。

 動機について今井容疑者は、「夜勤など仕事でストレスがあり、つらかった」「投げ落とした男性は手がかかる人だった」などと複数の内容を供述しているという。

 県警は17日、横浜市神奈川区立町の今井容疑者宅を捜索し、関係資料を押収した。供述内容の裏付けを慎重に進めている。(照屋健)