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 関西電力は26日、高浜原発4号機(福井県高浜町、出力87万キロワット)を再稼働した。東京電力福島第一原発の事故後にできた新規制基準下での再稼働は、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)、高浜3号機に続き2カ所4基目となる。関電は高浜原発2基の再稼働を受け、電気料金を5月1日から値下げすると発表した。

 核燃料の一部にウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を使う「プルサーマル発電」は、新基準下で高浜3号機に次いで2基目だ。高浜4号機でプルサーマル発電をするのは初めて。2011年7月に定期検査で止めて以来4年7カ月ぶりの運転となる。安全対策が新基準に「適合」とされた高浜1、2号機は運転開始から40年を超えているが、3、4号機は30年ほどだ。

 26日午後5時、高浜4号機の中央制御室で運転員が核燃料の間から核分裂反応を抑える制御棒を引き抜く操作をし、原子炉を起動した。27日早朝には核分裂反応が連続して起きる「臨界」に達し、29日に発電を始め、3月下旬に営業運転に入る予定だ。

 高浜4号機では20日、原子炉補助建屋で放射性物質を含む水が漏れた。関電は22日、原因を「配管の弁のボルトが緩んでいた」と発表。同様の弁約80カ所を再点検し、予定の1日遅れで「起動試験」を22日夜に始めたが、再稼働はずれ込まなかった。

 1月末に再稼働した高浜3号機は26日、原子力規制委員会による検査をすべて終え、終了証が交付された。関電は午後4時23分、営業運転を始めた。

 高浜3、4号機をめぐっては、昨年2月に規制委が新基準を満たすと認めたが、4月に福井地裁が運転を差し止める仮処分決定を出した。関電が異議を申し立て、地裁は12月に決定を取り消した。(伊藤弘毅)