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 フジテレビ系で放送中のドラマで介護職の描き方が人材の確保に影響を及ぼすとして、日本介護福祉士会が同局に配慮を求める意見書を郵送し、12日に同会ホームページで公開した。放送の中止やストーリーの変更を求めるものではないという。

 ドラマは「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(月曜夜9時)。意見書によると、主人公が高齢者介護施設で低賃金で長時間勤務をしていることについて、視聴者から同会に対し、「本当にあのような職場で働いているのなら、身内が目指す介護の資格取得をやめさせようと思う」という趣旨のメールが届いたという。

 同会は「全部の事業所がそうなっているわけではない」として、介護職の仕事の重要さを説いたメールへの回答を意見書にも記載。同局に対し「(ドラマで)介護の給与の低さや労働環境の悪さが言いたいわけではなかったことは十分承知しています」としたうえで、「介護人材の不足が叫ばれ、国を挙げて確保・育成に取り組んでいます。この仕事に、一生をかけている人間もいることを忘れないでください」と番組制作に配慮を求めた。

 フジテレビは「さまざまな方から監修を受け、実際の介護の現場を取材した上で制作しておりますが、貴重なご意見として今後の参考にさせていただきたいと考えております」とコメントした。

 同会には17日、介護現場の実態についての問い合わせや「過敏な反応」という意見などが計約20件、電話やメールで寄せられたという。(滝沢卓)