“ギャグ漫画の王様”赤塚不二夫が生んだ「おそ松くん」(1962年週刊誌連載開始)。その主人公が成人した姿を描く「おそ松さん」がブームだ。テレビアニメを筆頭に、グッズやイベントも話題に。推しメンならぬ「推し松」という言葉まで飛び交っている。

 赤塚不二夫の生誕80周年を記念して昨年10月に始まったテレビアニメ「おそ松さん」(テレビ東京系、月曜深夜1時35分など)。ニートの六つ子が繰り広げるドタバタ劇は、第2クールが放送中だ。同局によると視聴率は通常の深夜アニメに比べ1・5~2倍。土方真プロデューサーは「これほどのブームになるとは誰も予想しなかった。そのスピードに僕たちが翻弄(ほんろう)されています」と話す。

 「おそ松くん」が大人になって現代社会にいたら――。制作会社「スタジオぴえろ」との会話がきっかけになった。人気アニメシリーズ「銀魂」を手がけた藤田陽一監督と「劇場版ドラえもん」などを手がけたアニメーターの浅野直之氏を迎え、約2年かけて準備した。

 ナンセンスでハチャメチャ、時にブラックな赤塚イズムはそのままに、原作では「シェーッ」が口癖のイヤミら脇役におされがちだった主役に個性を、と監督。長男おそ松はギャンブル好き、次男カラ松はナルシスト、三男チョロ松はアイドルオタク、四男一松はマイペース、五男十四松はとにかく明るい、末っ子トド松は世渡り上手に。おそ松を櫻井孝宏、十四松を小野大輔が演じるなど人気声優を配したことも勝因になった。

 見た目も描き分け、テーマカラーも設定。ポップでおしゃれな半面、懐かしさを感じさせる絵柄は、女性を中心に受けている。大学生の広瀬理奈さん(22)は「たまたま見てはまった。やる気のなさがギャグ交じりに描かれているのがおもしろい」。夫もファンという棟方優(むなかたゆう)さん(32)は「何も考えずに声を出して笑える。ダメだなあって面倒をみたくなる時もあれば、あるあるって思う時も。私は一松推しです」。ファン同士でグッズの交換もしているという。

 日常を描きつつ、エピソードに…

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