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 米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)は17日、追加の利上げを見送った1月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録要旨を公開した。多くの参加者が、株安や原油安などで年明け以降に市場の混乱が続いたことで、「先行きの不透明感が強まった」と懸念していた。

 市場が懸念材料と注目する中国経済については、想定以上に減速すれば「新興国経済や、カナダやメキシコを含む資源国への経済的な負荷を増やしかねない」と指摘した。貿易などで結びつきが強い隣国などを通じて、米国に影響が出ることへの懸念も示された。

 それでも、米国経済の先行きについては、大半の参加者が「中期的に緩やかに拡大する」とした。「年2%」の目標を下回る物価上昇率は、何人かは懸念を示したものの、大半はやがて目標に近づくと見ている。

 FRBが重視する雇用や物価への影響については「この時点で判断するのは難しい」として、先行きの見極めに苦悩する様子もにじませた。FRBは次回3月の会合で、追加利上げについて議論する。FRBは「年4回」の利上げを想定していたが、金融市場の混乱などから、市場ではFRBが今年1回も利上げできないとの見方が出ている。(ワシントン=五十嵐大介

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