【動画】自衛隊がベトナム軍と初のP3C機図上訓練=防衛省提供
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 ベトナム中部にある南シナ海の防衛拠点ダナンを16~18日、海上自衛隊のP3C哨戒機2機が訪れた。P3Cは哨戒能力に優れ、ベトナム海軍が将来的な導入に期待を寄せる。海自はベトナム軍に機内を見学させ、P3C機の使用を想定した初の合同図上捜索訓練も実施した。緊迫する南シナ海情勢を念頭にした、両国の防衛協力強化だ。

 海自機は、ソマリアで継続実施している海賊監視活動からの帰路に飛来。訓練は南シナ海で遭難した船をP3C機が発見し、ベトナム海軍船を現場に誘導するという想定だ。実機での訓練は難度が高いため、まずは図上での初歩的な訓練となった。海自の部隊を率いた菊地秀雄1等海佐は「現場で使う速度単位の違いの認識など、意思疎通が進み有意義だった。信頼醸成にもなった」と語った。

 南シナ海で中国と領有権を争うベトナムやフィリピンは、自衛隊の南シナ海でのプレゼンス強化に期待している。自衛隊が南シナ海で本格的な監視活動をすることは困難だが、海自のP3C機はソマリアでの活動の要員交代で約3カ月に1度は南シナ海上空を往復している。その機会を利用し、今後もベトナムやフィリピンへの立ち寄りを増やし、部隊の交流を図る方針だ。(ダナン=佐々木学)

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