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 兵庫県加古川市の加古川で昨年12月、大阪府吹田市のアルバイト店員、大山真白(ましろ)さん(20)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は18日、大山さんの知人で食料品店アルバイトの礒野和晃容疑者(21)=加古川市東神吉町砂部=を殺人容疑で逮捕し、発表した。容疑について「間違いありません」と認めているという。

 捜査1課によると、礒野容疑者は昨年12月7日午前2時ごろ、加古川市加古川町友沢の加古川付近で、鈍器のようなもので大山さんの頭部を殴って殺害した疑いがある。県警が今月17、18の両日、任意で事情を聴いていたところ、関与を認める供述を始めたという。

 磯野容疑者は昨夏ごろに知人を通じて大山さんと知り合いになったといい、県警は何らかのトラブルがあったとみている。大山さんの遺体が遺棄された経緯についても事情を聴く方針。

 大山さんは岡山県玉野市出身。高校卒業後、神戸市内の専門学校を経て、昨年4月に吹田市のアパートで暮らし始めた。飲食チェーンでアルバイトしながら、声優を目指して大阪市内の芸能事務所の養成所でレッスンを受けていた。

 捜査関係者によると、大山さんは昨年12月6日までの数日間で自分の口座から現金計約100万円を引き出していた。同日、友人と一緒に吹田市内の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」に行き、夕方に「加古川へ行く」と告げて別れた。同日深夜から翌7日未明にかけ、JR加古川駅周辺を歩く大山さんの姿が複数の防犯カメラに映っていた。

 大山さんの遺体は昨年12月12日、加古川の中州付近で見つかった。司法解剖の結果、頭に鈍器で殴られたとみられる傷が約10カ所あった。県警は大山さんが加古川市内で事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、交友関係を捜査していた。