厚生労働省が18日発表した2015年の賃金構造基本統計調査で、正規労働者を100にした場合の非正規労働者の賃金額が63・9となり、統計を取り始めた05年以降で最も高くなった。人手不足による非正規の賃金上昇が要因だが、上昇幅はわずか。正規と比べて6割程度という非正規の賃金水準は、10年前からほぼ変わっていない。

 フルタイム労働者の所定内給与(月額)で、正規と非正規の賃金を比較した。前年と比べ0・9ポイント改善し、格差はこれまでで最も縮まった。残業代や前年の賞与などを含む年収推計でみると55・2で、こちらも0・6ポイント改善した。

 産業別に見ると、非正規の賃金が前年より伸びたのは、金融・保険業の6・2%、建設業3・9%、製造業3・6%など。厚労省の担当者は「労働需給がひっぱくしており、高い賃金で募集をするケースが増えているのではないか」と話す。また、働く時間の短いパート労働者の平均時給は男性が前年比1・2%増の1133円、女性が同2・0%増の1032円となり、いずれも過去最高だった。

 賃金構造基本統計調査は従業員10人以上が働く全国約5万事業所で、昨年6月に支給された所定内給与について主にまとめた。(北川慧一)

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