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 兵庫県加古川市の加古川で昨年12月、アルバイト店員の大山真白(ましろ)さん(20)=大阪府吹田市=の遺体が見つかった事件で、県警は18日、知人の礒野和晃容疑者(21)=加古川市東神吉町砂部=を殺人容疑で逮捕した、と発表した。

 県警によると、磯野容疑者は昨年12月7日午前2時ごろ、加古川市の加古川付近で大山さんの頭部を殴打して殺害した疑いがある。

 大山さんは岡山県玉野市出身。高校卒業後、神戸市内の専門学校を経て、昨年4月に吹田市のアパートで暮らし始めた。飲食チェーンでアルバイトしながら、声優を目指して大阪市内の芸能事務所の養成所でレッスンを受けていた。

 県警が18日に礒野容疑者から事情を聴いたところ、事件への関与を認めたという。

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 大山真白さんの遺族(岡山県在住)が岡山県警を通じて出したコメントは次の通り(原文のまま)。

 報道関係の皆様へ

 警察の方から、犯人逮捕の知らせを受け、我々家族は、複雑な心境の中にあります。犯人は捕まりましたが、その犯人さえいなければ、真白は今でも私達の前でいつもと同じように笑っていてくれた そう思うと悲しくてなりません。真白という名前は、いつでも真っ白な心でいて欲しい、そんな願いを込めて私が付けた名前です。その名前のとうり、真白は素朴で純真な優しい女性に育ってくれ、学校でもアルバイト先でも多くの方からかわいがってもらいました。そんな真白が選んだ将来は、声優になるという、私達には想像も出来ない世界でした。親とすれば、都会で一人暮らしをすること、芽が出るかどうかもわからない夢を追いかけることについて、最初から賛成したわけではありません。しかし小さいときから、決して自分を前に出すことをしなかった真白が、自分で描き、自分で決めた未来。私達は、応援してやることしか出来ませんでした。真白は、子どもの頃から無駄遣いしない子で、お小遣いを自分で貯金していましたが、一人暮らしを始めてからは、少しでも家計を助けるためにと、その貯めたお金を生活費に充ててくれていました。おしゃれもしたい年頃なのに、自分の服もろくろく買わない真白に、私は季節毎に服を買って送ってやっていましたが、いつも真白はその服を喜んで着てくれていました。真白からもらった私への最後のメールも、この服のお礼でした。こんな当たり前の真白との時間が、私には、とても嬉しい時間でしたし、こんな真白との時間が、これから先もずっと続いていく、そう思っていました。どうか真白を返して下さい。

 どう願っても、無理なことはわかっていますが、今の私達には犯人に対して、その言葉しかありません。

 最後になりましたが、報道関係の皆様には、事件発生から、このような私達の気持ちを汲んで下さり、報道自粛をして下さったこと、大変感謝しております。私達家族は、犯人が捕まろうとも、この闇が決して晴れるものではなく、これから先の真白のいない人生を考えると、ただただ悲しみに暮れるばかりです。どうか私達の気持ちをご理解頂き、家族、親族、そしてご近所の方に対する取材につきましても、今まで同様、自粛をお願いしたいと思います。

 平成28年2月18日 親族一同