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 囲碁界初の七冠独占をめざしている井山裕太名人(26)=棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖をあわせ六冠=が18日、棋聖のタイトルを防衛した。六冠の立場を堅持。これで、残るは挑戦者に決まっている十段戦でタイトルを奪取できるか、この一点に絞られた。前人未到の偉業達成へ向け、最終段階を迎えた。

 17日から北海道帯広市で打たれた第40期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)の第4局で井山は挑戦者の山下敬吾九段(37)に189手までで黒番中押し勝ち。4連勝のストレートで棋聖4連覇を飾った。

 3月8日に大阪府東大阪市で開幕する第54期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)は伊田篤史十段(21)と井山によって争われる。一方の3勝でシリーズは決着。その可能性のある第3~5局は、いずれも4月に予定されている。

 井山の七冠の夢が現実味を帯びたのは、史上初の六冠となった2013年3月のこと。そこから足踏みが続き、3年越しの挑戦となる。今年1月21日、十段への挑戦権を勝ち取り、七冠に最も近づいていた。

 井山は昨年から驚異的な勢いで勝ち続けている。昨年7~11月には公式戦24連勝を記録した。昨夏の碁聖戦五番勝負第3、4局に勝って碁聖防衛を決め、名人戦七番勝負(4連勝)、王座戦五番勝負(3連勝)、天元戦五番勝負(同)、そして今回の棋聖戦を加え、七大タイトル戦の1局ごとの勝敗で史上最多16連勝。圧倒的な強さで、史上初となる4連続のタイトル戦ストレート勝ちを決めた。

 井山は大阪府東大阪市出身。2002年に12歳でプロ棋士になり、09年、七大タイトル戦史上最年少の20歳4カ月で名人となった。(伊藤衆生)