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 人気のスマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)の7月28日発売の新作が、漫画雑誌の連載やアニメのテレビ放送にも登場する。ゲームで使うアイテムのおもちゃも売り出す。子どもたちの心をさまざまな方面からつかみ、「未来のお客さん」を育てる戦略だ。

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントが19日発表した。新作「パズドラクロス」は、子どもの利用が多い携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」向けソフトだ。モンスターを戦わせるこれまでのパズドラに、人間が自ら装備をつけて戦う設定を初めて加えた。友だちと協力したり対戦したりする機能もある。

 「様々な形でコラボレーションして盛り上げます」

 提供開始4周年の記念イベントで、森下一喜社長はパズドラの新しいしかけをこう説明した。漫画雑誌「月刊コロコロコミック」の連載は4月から、アニメ放送は7月4日からと、発売前から盛り上げる。集めて遊ぶおもちゃも売る。同時多発的な「メディアミックス」の手法は、2014年にヒットした「妖怪ウォッチ」と同じだ。

 背景には、売上高の9割を占めるパズドラの業績が苦戦していることがある。12年1~3月期に32億円だったガンホーの売上高は、14年1~3月期に約15倍に増えた。「30~40代のファミコン世代をねらった」(森下社長)という初期のパズドラ戦略が当たった。しかし、その後は減収傾向が続き、15年10~12月期はピーク時より3割減った。アプリの国内ダウンロード数は今年1月で累計4千万超に達し、スマホ利用者の増加は見込みにくい。

 そこで目をつけたのが、スマホを手にする前の子どもたちだ。まずはゲームソフトや関連グッズを売り込むが、ねらいはもっと先にある。森下社長は「小さな子に遊んでもらってブランドが認知されれば、将来の顧客となる可能性も広がる」と語った。(藤田知也)