国内各地の劇場と東京の劇団・劇場がタッグを組み、演劇を作る動きが活発になっている。各地域が元気になるだけではない。東京の劇団側も、新たな観客の掘り起こしにつながると積極的だ。海外も巻き込む勢いで、「東京一極集中」の演劇のあり方に一石を投じる試みとしても注目されている。

 「手を携えて音楽劇でメッセージを発したい」。2月中旬、岐阜県の可児(かに)市文化創造センターの衛紀生(えいきせい)館長(69)と、英国リーズ市のウェストヨークシャー・プレイハウス共同最高責任者ロビン・ホークスさんが、都内での記者会見で抱負を述べた。

 目指すのは、2020年東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラム。日英の地域劇場に滞在して稽古しながら共同制作する新作劇を披露しようというのだ。演出は文学座の西川信廣さん(66)。オーディション選抜の日英出演者たちは19年度に可児市に5週間、リーズ市に2週間滞在し稽古する。芝居を練り上げて作り、20年にリーズ、ロンドン、可児、東京で上演する計画だ。