鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」をつくる鋳物メーカーの愛知ドビー(名古屋市)は、今年秋にも生産能力を今の2・5倍の月1万個に引き上げる。口コミで人気が広がったヒット商品。入荷待ちが続いたのを昨年にいったん解消したが、再び品薄となり、今は9カ月待ちという。

 バーミキュラは、鍋とフタの隙間を100分の1ミリ以下にして食材の水分やうまみを逃さないのが特徴。3万円前後が中心と高価だが、2010年の発売後に評判を呼び、最長1年3カ月の入荷待ちとなった。昨年3月には生産能力を月4千個に増やして品薄を解消したが、販路が百貨店や家電量販店などに広がり、注文も増えている。

 生産が追いつかない状況を受けて、同社は鍋を焼く窯を増設し、人員も増やすことにした。海外からの問い合わせも増えており、将来には工場の新設などで生産能力を月2万個程度にすることも検討している。(高橋諒子)