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■キャンプの素顔

 先発投手にとって、最大の栄誉ともいえるシーズンの開幕投手。西武の田辺監督は、菊池に託すことを決めた。昨季は9勝10敗、防御率2・84だった本格派左腕だ。

 西武には2桁勝利を7度も挙げている通算94勝の岸がいる。昨季は開幕前に故障で離脱したが、今年のキャンプは順調に調整を進めている。そんな31歳のエースを差し置いて菊池を抜擢(ばってき)したのは、「自覚と責任」を植え付けたかったからだ。

 田辺監督は言う。「彼にはやってもらわないといけない。彼がチームを引っ張るぐらいじゃないと。もうそういう年」。菊池は今年で7年目。150キロを超える速球を武器に通算31勝をマークしているが、まだ2桁勝利はない。このタイミングで大舞台を任せることで、精神的に成長することを望んでいる。

 自身の背番号と同じ今月16日に伝えられたという菊池は、「まさか僕とは想像もしていなかった。ビックリした」。

 指揮官からの「今年はおまえに任せた」「15勝してくれ」というエールを意気に感じ、「責任を感じますし、チームに勢いがつくような投球がしたい。開幕戦は絶対に負けられない試合。いろんな緊張があると思うし、そういうのも含めて準備していきたい」と気を引き締めていた。

 開幕戦の相手はオリックスだ。菊池は過去19試合に登板し、7勝3敗1セーブ、防御率2・70。本拠では無敗と相性もいい。

 肉体改造に着手した今季は、成果がキャンプ序盤から現れている。12日のシート打撃では早くも最速が150キロを超えた(151キロ)。現在はフォーム固めと、変化球の精度を高めることに取り組んでいる。(遠田寛生)

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