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 米軍の複数の戦闘機が19日朝、リビアのトリポリ西方のサブラタ近くにある過激派組織「イスラム国」(IS)の訓練施設を空爆した。この攻撃で、昨年チュニジアで起きた2件のテロ事件の容疑者を殺害したという。米国防総省当局者が明らかにした。

 米メディアによると、攻撃で、40人以上を殺害した。昨年3月にチュニジアの首都チュニスで起き日本人3人を含む22人の犠牲者が出た博物館襲撃事件と、同6月に北東部スースの高級ホテルが襲撃された事件の首謀者の一人とみられる人物が、今回の攻撃で殺害されたとみている。これらのテロではいずれもISが犯行声明を出した。

 米軍は、リビアがISなどイスラム過激派の新たな拠点になると警戒しており、攻撃を強めている。米国防総省のクック報道官は今回の空爆について、ISによるリビアでの戦闘員の勧誘や拠点づくりに「直接の影響を与えると期待している」と述べた。

 昨年6月には、イスラム過激派アンサール・シャリアのセイフアラー・ベンハシン指導者が、米軍の空爆で死亡。同3月の博物館襲撃テロで実行グループと断定された「ウクバ・イブン・ナフィア旅団」は同組織の分派とされる。

 同指導者は国際テロ組織アルカイダの指導者だったビンラディン容疑者の側近で、2000年に前身組織を設立。03年にチュニジア当局に拘束されたが、11年1月のジャスミン革命によるベンアリ政権崩壊後の恩赦で釈放された。同4月にアンサール・シャリアを設立し、13年からはリビアで活動していた。(ワシントン=峯村健司)

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