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 川崎市の有料老人ホームで入所者の男女3人が転落死した事件で、うち1人の男性(当時87)を4階から投げ落としたとして殺人容疑で逮捕された元職員・今井隼人容疑者(23)が、「男性は風呂になかなか入ってくれず、困っていた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。神奈川県警は今井容疑者が介護にストレスを募らせていたとみている。

 県警は20日、事件が起きた「Sアミーユ川崎幸町」を前日に続いて現場検証した。今井容疑者が男性を投げ落としたとされる4階ベランダから地面までの高さなどを測り、容疑の裏付けを進めている。

 施設などによると、亡くなった男性は要介護3で認知症の症状があった。外出したいと訴えることが多かったという。捜査関係者によると、今井容疑者は男性を入浴させようとしてたびたび断られ、「風呂に入るのを介助しようとすると拒まれた。うまくいかずストレスを感じた」という趣旨の話をしているという。

 捜査関係者によると、今井容疑者はこれまでの調べに、「男性は手がかかる人だった」「事件の前から煩わしいと思っていた」などと供述。事件当夜は同僚の目を避けて男性の部屋に行き、寝ていた男性を起こしてベランダから抱え落としたと説明しているという。