中国政府は証券監督当局の中国証券監督管理委員会(証監会)トップ、肖鋼主席を更迭した。後任の証監会主席には、中国農業銀行会長の劉士余氏が就く。国営新華社通信が20日、報じた。昨年以降、中国の株式市場の混乱が続き、世界的な株安まで招いたことの責任を問われたものとみられる。

 中国の株式市場は昨年前半にかけて急騰した後、6月以降は急落。当局は強引な株価の下支え策を繰り出したが効果は乏しく、逆に市場の信頼を失う結果を招いた。今年1月にも、株価の急変動を防ぐために導入した値幅制限制度の「サーキットブレーカー」が逆に株価の急落を招き、すぐに制度の撤回に追い込まれるなど不手際が目立った。代表的な上海総合株価指数は、昨年のピーク時より約45%値下がりしている。

 一連の事態に対し、指導部内で肖氏の手腕への不満が高まり、異例の更迭に結びついた模様だ。(上海=斎藤徳彦)