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 難民申請の受付数にオーストリアが制限を設けたことに対し、欧州連合(EU)が「国際法違反だ」として見直しを求めたことが明らかになった。EUは最大の受け入れ国ドイツや、難民らが通過する国々への影響を恐れる。だが、人口850万のオーストリアは「受け入れはもう限界」と反論している。

 オーストリアは昨年、約9万件の難民申請を受け付けた。同国には70万人以上の難民や移民が入国。うち約9割がそのまま隣国ドイツへと通過したが、手続きされた件数の対人口比ではそのドイツを上回り、EU内でスウェーデンに次いで2番目に多かった。

 ファイマン首相は1月、連立相手の保守系政党の強い求めで今年は受付件数を3万7500件に抑えることを約束。ミクルライトナー内相が、今後は1日の申請受け付けを80件に制限することを明らかにした。

 これに対し、EU側は18日、アブラモプロス欧州委員(移民担当)が同内相に書簡で見直しを要求。AP通信によると、「領土内及び国境で行われた難民申請を受け取るのは法的義務だ」と指摘した。

 ドイツでも、メルケル首相が難民受け入れに上限設定を求める与党の圧力にさらされており、同じ受け入れ国オーストリアの今回の動きはEUと独国内でメルケル氏をさらに孤立させかねない。バルカン半島の国々が通過を拒否し、ギリシャに難民らがあふれる事態を引き起こす恐れもある。

 ただ、オーストリアにも国内の…

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