開催中の第66回ベルリン国際映画祭で20日、ドイツのドリス・デリエ監督が東日本大震災後の福島県で撮影した劇映画「Fukushima, mon Amour(フクシマ、モナムール)」が、CICAE(国際アートシアター連盟)賞を受賞した。昨春に同県南相馬市で撮影され、女優の桃井かおりさんが仮設住宅に暮らす芸者を演じている。

 映画は、福島を訪れた若いドイツの女性が、年老いた芸者と交流を深めながら、互いに喪失を乗り越え、再生に向かう物語。審査員は「詩的でエレガントなモノクロ映画。(ドイツと日本という)異なる文化の2人の女性が出会い、過去の過ちに向き合う過程を希望をもって描いた」と評価した。

 同作品はパノラマ部門で上映され、19日の「ハイナー・カーロウ賞」に続いての受賞となる。(ベルリン=伊藤恵里奈)

こんなニュースも