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 九州大学は25日、同大学が開発した有機ELに関連する50余りの特許を福岡市のベンチャー企業「Kyulux(キューラックス)」に譲渡した、と発表した。基礎研究が中心の大学から企業に特許が集約されることで、実用化に向けた開発が本格化する。同社はスマートフォンなどのディスプレー向けに、2018年の製品化をめざす。

 有機ELは炭素と酸素でつくる有機化合物で、電圧をかけると光が出る発光材料。現在は、イリジウムなどの貴金属を使うことで発光効率を上げた「第2世代」が主力だが、特許は米国が、市場は韓国企業が独占している。

 その状況の中、九州大の最先端有機光エレクトロニクス研究センター長を務める安達千波矢(ちはや)教授が12年、「第3世代」とされる有機ELの開発に成功した。貴金属を使わずに効率よく発光でき、開発費用は第2世代の10分の1に抑えられる。第2世代で実現できなかった青色の発光にも成功し、薄くて折り曲げられる材料開発も可能になった。こうした特徴を生かし、スマートフォンなどの超薄型ディスプレーや照明の製品化が期待されている。明るい屋外でも鮮やかな色で見やすくなる効果も見込まれる。

 安達教授は「着想から10年か…

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