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 内戦が続くシリアの第3の都市ホムスで21日朝、2度の爆発があり、AFP通信などによると57人が死亡、100人以上が負傷した。首都ダマスカス郊外でも同日午後、3回の爆発があり、30人が死亡。相次ぐ爆発による死者は少なくとも87人に達した。いずれも過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。

 シリア国営通信や在英の反体制派NGO「シリア人権監視団」によると、ホムスの爆発現場は中心部のザフラー地区周辺。午前8時15分ごろ、爆弾を積んだとみられる自動車2台が相次いで爆発。現場は住宅・商業地で、死傷者の大半は民間人だという。

 ザフラー地区は、アサド大統領と同じイスラム教少数派のアラウィ派の住民が多い。昨冬から繰り返し爆弾攻撃を受けてきた。先月26日にも軍検問所を狙った爆発があり、少なくとも29人が死亡し、ISが犯行声明を出した。

 ダマスカスの現場は南郊サイイダ・ザイナブ地区。中心部から約10キロ南で、シーア派の聖廟(せいびょう)を中心にアサド政権支持派の住宅地が広がっている。同地区では1月31日にも自爆テロが起き、約70人が死亡した。

 シリア内戦をめぐってケリー米国務長官は20日、ロシアのラブロフ外相と電話会談。ケリー氏は訪問先のヨルダンで会見し、「これまでにないほど停戦の実現に近づいた」と語ったが、アサド政権、反体制派の双方に歩み寄る姿勢はみられず、ISやクルド勢力を含めて激しい戦いが続いており、実現は依然困難とみられる。(イスタンブール=春日芳晃、ワシントン=峯村健司)

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