[PR]

 北海道南幌町の住宅で2014年10月、母親(当時47)と祖母(同71)を三女(18)=医療少年院送致=が刺殺した事件で、睡眠導入剤を渡して犯行を手助けしたとして殺人幇助(ほうじょ)の罪に問われた長女(24)=札幌市=の裁判員裁判の初公判が22日、札幌地裁(金子大作裁判長)であり、長女は「(間違い)ありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、三女が残飯を食べさせられたり、裸で外に出されたりするなどの虐待を祖母らから受けていたことが事件の背景にあると指摘。その上で、犯行の直前、長女が男性との交際について祖母からなじられ、祖母や母親への不満を三女と話しており、三女から犯行に使う睡眠導入剤などの調達を依頼され、犯行の手助けを決意したと主張した。

 起訴状によると、長女は同年9月30日、三女の求めに応じ、母親らを眠らせるための睡眠導入剤や、強盗による犯行と装うため指紋をつけずに自宅を荒らすことができるゴム手袋を三女に渡し、殺害を手助けしたとされる。母親と祖母は翌日の10月1日午前0時半ごろ、自宅のベッドで就寝中に三女に包丁で刺されるなどして殺害された。

 この事件では15年1月、祖母や母親による虐待が動機に影響しているとして、三女を医療少年院送致とする保護処分を札幌家裁が決定している。