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 南北朝鮮の指導者に対する非難合戦が激化している。北朝鮮が21日、朴槿恵(パククネ)韓国大統領を「老いぼれた雌犬」と呼べば、朴大統領自身も22日、金正恩(キムジョンウン)第1書記を呼び捨てにした。国連制裁決議や米韓合同軍事演習を控え、双方の怒りは更に過熱しそうだ。

 朝鮮労働党機関紙、労働新聞は21日付朝刊(電子版)で、1ページを割いて韓国を非難。朴氏を「悪女」「スカートをはいた逆賊」と攻撃した。韓国政府は同日、「根拠のない主張や中傷は直ちにやめるべきだ」と反論。朴氏も22日午前、大統領府での会議で正恩氏に肩書抜きで言及した。

 北朝鮮は過去、オバマ米大統領やボルトン元米国務次官らを個人攻撃してきた。韓国・仁済大の金錬鉄(キムヨンチョル)教授は北朝鮮の手法について「国民の敵対心をあおり、相手の動揺を誘う心理戦のひとつ。まともに扱う必要は無い」と語った。(ソウル=牧野愛博)