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 名古屋市南区で路上や公園に連日、ハトにえさをまく男性の行為が、ふんなどに悩む近隣住民とのトラブルになっている。市も指導を続けるが、やめさせられずにいる。

 住宅街の一角にある木造2階建てのアパート。22日午後4時過ぎ、1階に住む中年の男性が玄関先から、道路にパンくずをまき始めた。屋根に集まっていた40羽ほどのハトが羽音を立てて下りてきた。

 「ふんや羽根がついてしまうので、洗濯物を外に出せない」。アパートの住人はため息をつく。えさやりは3年ほど前から始まり、最近は朝と午後の2回、毎日に。集まるハトも増えた。見つけるたびに注意するが、にらまれたり、怒鳴られたり……。記者も男性に「なぜえさをまくのか」と聞いてみたが、何も答えなかった。

 近くの一軒家に住む男性は「ふんの臭いが不快」と庭にハトよけのとげを置いた。向かいのマンションに住む女性も「子どもがぜんそくなので心配」と話す。

 住民によると、男性は近隣の複数の公園でもえさやりをしている。昨年12月には市職員が、公園が汚れるのでやめるよう指導した。都市公園条例が禁じた迷惑行為にあたる可能性がある。道路も汚せば、道路法に抵触するおそれがあるが、市の担当者は「当面は、粘り強く説得を続けていく」と話す。(三上元)