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 教員免許を持たずに約32年間、高校で教えていたとして、山形県教育委員会は22日、県内北部の県立高校の保健体育科女性教諭(55)を採用日にさかのぼり失職扱いとした。女性の授業を受けた生徒の単位は、校長が「授業内容は適切」と判断しており、認定されるという。

 県教委によると、女性は大学の教職課程で必要な単位を修得したが、1983年に教員免許状の申請手続きをせずに卒業。山形県の教員採用試験を受け、84年4月に県立高校教諭として採用された。これまで4校で勤務し、生徒約7700人に保健体育を教えた。勤務態度はまじめだったという。

 2009年から、10年に1度免許を更新する制度が導入され、高校は女性に14年から再三免許状の写しを提出するよう求めていた。更新期限が迫った今年1月末、女性は無免許を認めたという。女性は「大学4年の時に体調を崩して(大学が一括して行う)免許申請をしなかった。ずっと思い悩んでいたが、言い出せず迷惑をかけた」と話しているという。(米沢信義)