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 大きな期待と前宣伝を受けて昨年12月18日に公開された「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」。作品の評価も高く、興行的にも大ヒットという声の一方、「アナと雪の女王」(2014年公開)の半分以下の興収は期待はずれ、との評価もある。さて、どっちなのか。映画ジャーナリストの大高宏雄さんに分析してもらった。

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 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の興行収入(興収)が110億円を突破しました。最終的には120億円近くになるでしょう。この数字について考えてみます。

 2010年以降で興収100億円を超えた作品は「アナと雪の女王」「風立ちぬ」などわずか5本しかありません。その1本に加わるのですから、この数字は素晴らしいと言えます。

 ただ「スター・ウォーズ」というシリーズは、過去の興収実績から見て、別格中の別格の存在です。その点を勘案すれば、物足りないと言わざるをえません。1999年公開の「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」の興収は推定約127億円でした。今回は、「エピソード3/シスの復讐」から10年ぶりですが、「ファントム・メナス」も16年ぶりの新作でした。3部作の第1作という共通点もあります。配給会社が20世紀フォックス映画からウォルト・ディズニー・スタジオに代わり、宣伝は質量ともに大きくグレードアップしました。宣伝の露出の多さは過去最大級でした。ですから「ファントム・メナス」の数字は超えないといけなかった。

 ところが、ふたを開けてみると、公開初週の観客動員数で「映画妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」に負けてしまった。「ファントム・メナス」の観客数は約820万人です。今回は恐らく推定740万人前後になりそうです。IMAXや3Dなどの特別料金で、興収の落ち込み幅は小さくなっていますが、観客は約80万人も減らしているのです。

 結局、昔ながらのファンは劇場…

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