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 新興の米スポーツ用品メーカー「アンダーアーマー」の売上高が、2015年10~12月期まで23四半期連続で、20%を超える伸びを記録した。広告塔として活躍する著名アスリート仕様の商品に、「活動的な普段着」も加わり、躍進の原動力となっている。

 カラフルな外観のニューヨーク郊外の直営店に入るとすぐ、米国のスポーツ界を代表する選手の等身大ポスターが目を引く。

 その一つは、米プロバスケットボール協会(NBA)で、前シーズンに最優秀選手に輝いたウォリアーズのステファン・カリーだ。カリー仕様のシューズは売れに売れ、15年10~12月期は、シューズ部門の売り上げが前年の同じ時期の2倍近くに達した。長い間、「バスケットシューズはナイキ製」といわれたが、カリー人気でブランド力は一気に上がった。

 勢いの支えは、契約するトップアスリートにある。

 プロゴルフのジョーダン・スピース(22)の場合は、試合中に着るのと同じ水色のシャツなどを販売。おかげで、ゴルフ関連は好調だ。アマチュア時代から目をつけ、19歳のころに契約を結んだ。昨年は世界ランキングで首位に到達するなど、活躍が著しい。世界的なバレエ団アメリカン・バレエ・シアターで、黒人女性初のプリンシパルに選ばれたミスティ・コープランドとも契約。女性向けスポーツウェアの販売増に一役買っている。

 ケビン・プランク最高経営責任者は「ステファンやジョーダンの活躍ぶりと歩調を合わせ、企業も大きくなった」と振り返る。大学時代にアメリカンフットボール選手として活躍したプランク氏は、20歳代だった1996年に東部メリーランド州で創業した。

 米国のスポーツ衣料やシューズ市場での2強は長年、71年創業の米ナイキと49年創業の独アディダスだった。ここへ、アンダーアーマーが割って入り、2014年秋にアディダスを逆転した。