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 東日本大震災で、大きな被害を受けた岩手県釜石市から第88回選抜高校野球大会に出場する岩手県立釜石高校の野球部。約600キロ離れた愛知県東海市で部員たちは今、合宿をしている。東海市は、「鉄」を通じて長く交流を重ねており、震災に続き、今度は球児への支援をしている。

 「さあ来ーい」「声、出していこう」――。青空の下、部員の声が響く。23日、東海市の新日鉄住金のグラウンドで約20人の部員が練習をしていた。菊池智哉主将(2年)は「この時期、釜石は寒くて体が動かしにくいが、ここは暖かくて練習しやすい。大会までにチーム力を上げたい」と話した。

 釜石高校の野球部は昨秋の岩手県大会で準優勝し、21世紀枠で選抜出場を決めた。前身の釜石南高校以来20年ぶり2回目になる。

 一方、東海市と釜石市とのつながりは1964年、富士製鉄釜石製鉄所(現・新日鉄住金釜石製鉄所)から東海製鉄(現・新日鉄住金名古屋製鉄所)へ約750人の従業員が合理化を理由に転勤した「民族の大移動」(東海市のホームページなど)にさかのぼる。69年までに1千人以上が移った。84年に釜石市のバレーボールのチームが東海市を訪れたのがきっかけで交流が始まり、2007年には姉妹都市となった。

 釜石市が11年3月の東日本大…

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