【動画】エンジントラブルを起こした日航機から脱出する乗客ら=北海道テレビ提供
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 23日午後3時10分ごろ、北海道千歳市の新千歳空港で、札幌発福岡行きの日本航空3512便(ボーイング737型、乗員乗客計165人)の右エンジンから煙が出た。乗客らはシューター(滑り台)で緊急脱出し、3人がけがを負った。

 国の運輸安全委員会は、深刻な事故につながりかねない重大インシデントに認定し、航空事故調査官4人を現地に派遣した。

 道警によると、同機は誘導路を移動中だった。日航は「雪が強まり、機体の除雪をするため駐機場に戻る途中で右エンジンから煙が出た」と説明。煙が機内にも入り込んだため、緊急脱出に踏み切った。

 トラブル後に日航が調べたところ、右エンジンの出力を表す値が低下していた。「雪の塊がエンジンに入り、出力低下や発煙につながった可能性もあるが、非常にまれな現象だ」という。

 出張で乗り合わせた千葉市の会社員、長谷川宏さん(55)は「機内にうっすらと煙が立ちこめた。おかしいなと思ったら機体が止まり、脱出することになった。離陸前で本当に良かった」と話した。

 千歳市消防本部によると、脱出の際に60~70歳代の女性3人が打撲などのけがをし、20代の男性1人が体調不良を訴えた。