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 北海道新幹線の開業まで26日で1カ月。運行初日の指定席の販売が始まり、一番列車のチケットは1分たたずに売り切れた。函館の観光業界ではホテルや旅館の予約が好調で、旅行会社は北海道と東北をセットにしたツアーの売り込みを始めている。

 一番列車の切符は「プラチナチケット」。駅やインターネットで午前10時から一斉に販売され、上りが25秒、下りが30秒でともに売り切れた。昨年3月に開業した北陸新幹線でも、上り下りが25秒で完売している。

 JR札幌駅のみどりの窓口には、十数人が並んだ。新函館北斗から東京行きの切符3枚を手にした会社員岡部尚人さん(32)=札幌市東区=は「青函トンネルを新幹線で通るという子どもの時からの夢をかなえられる」と語った。

 JR函館駅では午前5時に11人が整理券を受け取った。午前4時に来た北海道八雲(やくも)町の会社員白井博記さん(45)は、指定席が取れなかったが、満席の場合に立って乗車する切符「立席特急券」を入手。「青函トンネルを新幹線でくぐってみたかった。とても楽しみ」と話した。

 北海道新幹線は3月26日、新青森―新函館北斗間の149キロが開業する。1973年に整備計画が決定した。2030年度には札幌まで延伸し、全線開業する計画だ。

 海底トンネルで世界最長となる青函トンネル(54キロ)を含む82キロの区間では、新幹線で初めて在来線の貨物列車と同じ線路を共用する。すれ違いの際の風圧で貨物が荷崩れしないよう最高時速を140キロに落とす。

 東京―新函館北斗(1日10往復)の所要時間は最短4時間2分となり、利用者が航空機より新幹線を選ぶ目安とされる「4時間切り」は見送られた。

■函館、宿泊予約好調

 函館ホテル旅館協同組合によると、開業日前後の予約は好調。加盟する30施設に客室は計約1万室あるが、遠藤浩司理事長は「満室に近い」と語る。自ら経営する函館元町ホテルは新幹線効果を見込んで昨年までに改装し、全25室が予約済みだ。