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 2013年に北九州市若松区のパチンコ店で現金約2千万円が奪われた事件で、強盗致傷や銃刀法違反などの罪に問われた、いずれも福岡県飯塚市の無職、重田親徳(50)と塩山高広(47)の両被告に対する裁判員裁判の判決が23日、福岡地裁小倉支部であった。

 中牟田博章裁判長は、両被告は窃盗罪にとどまるとして重田被告に懲役4年6カ月(求刑懲役8年)、塩山被告に同1年6カ月執行猶予3年(求刑同5年)を言い渡した。銃刀法違反については無罪とした。

 両被告は実行役とされる男2人=強盗致傷罪などで起訴=とともに13年4月6日夜、若松区のパチンコ店で男性従業員の首に包丁(刃渡り約13センチ)を持った腕を回した上、はさみを突き刺し、現金が入ったバッグを奪ったとして起訴された。

 中牟田裁判長は、実行犯とされる男の1人が「犯行前に重田被告に包丁が入ったケースを送った」と供述した、とする検察側の主張を「客観的に裏付ける証拠は一切ない」と退けた。また、「包丁の使用を認識していたと認めるには合理的な疑いが残る」と述べた。福岡地検小倉支部は「判決内容を精査し控訴の要否を検討したい」としている。