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 トルコの首都アンカラで17日に起きた大規模爆発事件をめぐり、捜査当局は自爆犯をクルド系トルコ人のアブドゥルバキ・ソメル容疑者と特定した。アナトリア通信など同国の複数のメディアが23日、報じた。DNA鑑定の結果だという。同日までに死者は29人となり、捜査当局は関係者14人を逮捕した。

 ソメル容疑者は、トルコのクルド系武装組織「クルディスタン解放のタカ」(TAK)が19日に出した犯行声明で、「自爆攻撃をしたTAKメンバー」と紹介されていた。1989年にトルコ東部ワン県に生まれ、2005年以降、クルド系の解放運動に携わってきたとしている。

 トルコ政府は事件後、実行犯をシリア人のサリフ・ネッジャル容疑者だと発表。シリアのクルド系武装組織「人民防衛隊」(YPG)のメンバーで、トルコのクルド系武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)の支援を受けていたと説明した。これに対し、YPG、PKKはいずれも関与を否定していた。今回TAKの主張が裏付けられたことで、トルコ政府の対応が注目される。

 ただトルコのメディアによると、ソメル容疑者は14年にトルコに入る際にシリア難民と偽ったとされる。その際に「サリフ・ネッジャル」と名乗った可能性もあるという。(イスタンブール=春日芳晃