[PR]

 米大統領選の民主党候補で左派のバーニー・サンダース上院議員に対し、人種差別をテーマにした作品の多い黒人映画監督スパイク・リー氏が支持を表明した。サンダース氏は、学生時代に人種差別に抗議して逮捕された若き日の写真が公開された。黒人層への浸透に苦労しているだけに、こうした動きが追い風になるかが注目される。

 映画「マルコムX」などの作品で有名なリー氏は23日、「バーニーは企業から一銭も受け取らず、それは賄賂をもらっていないということだ」と、選挙運動の資金集めの方針に賛同を表明。「彼は生涯をかけて富や教育の平等のために闘ってきた。行動する時だ」と支持を呼びかけた。

 一方、米紙シカゴ・トリビューンは最近、50年以上前に学校の人種差別に抗議して警官に両腕をつかまれ、連行されるシカゴ大の学生だったサンダース氏(当時21歳)の写真を公開。同氏も写真の青年が自分であることを認め、CNNに「逮捕され、警察の護送車に押し込まれ、警察署に連れていかれたことをはっきり覚えている。興味深い一日だった」と語った。

 民主党の候補者指名争いは、27日に南部サウスカロライナ州の予備選を迎える。白人層ではサンダース氏が支持を伸ばすが、投票者の過半数を占めるとみられる黒人層ではクリントン前国務長官が圧倒的に優位とされる。黒人に影響力のある映画監督の支持や、公民権運動に傾倒したサンダース氏の青年時代の写真公開で、同氏がどこまで黒人層に浸透するかが、選挙戦のカギを握りそうだ。(ワシントン=佐藤武嗣)