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 日本赤十字社は3月から、東京都内で献血された血液について、E型肝炎ウイルスが含まれていないかどうか、試行的に検査を始める。輸血でウイルスに感染し、肝硬変や肝がんにつながる慢性肝炎を発症したケースが報告されたことなどを受け、感染の広がりを調べる。厚生労働省の専門家会議で24日、了承された。

 現在は感染者が多い北海道のみ、献血された血液のウイルス検査が実施されている。E型肝炎はウイルスに汚染された豚や鹿の生肉を食べることなどで感染する。E型肝炎は慢性化しないとされてきたが、厚労省研究班の調査などで昨年以降、疑い例も含め、輸血後に慢性肝炎の報告が5件、明らかになっている。

 日赤は来月から2005~06年の調査で感染の傾向が比較的高かった東京都の献血者から約1万5千人を無作為に抽出し、感染の割合を調べる。厚労省はこの結果を踏まえ、過去の調査とも比較したうえで対策などを検討していくという。

 国立感染症研究所のまとめでは、2015年に報告されたE型肝炎の感染は212例で、1999年以降では最多だった。(竹野内崇宏)