天皇、皇后両陛下は24日、1月下旬のフィリピン訪問に尽力した人たちを皇居・宮殿に招き、茶会を開いた。

 茶会の冒頭、安倍晋三首相が今回の訪問について「先の大戦で、この地域において亡くなられた人々を追悼し、平和を祈念するうえで誠に意義深いものでありました」などとあいさつした。

 続いて、天皇陛下は、約330人の出席者を前に、先の戦争ではフィリピンで大変多くの命が失われたと述べ、「深い心の痛み」を覚えるなどと言及。「このことを常に心して、両国民の友好関係の増進に努めていかなければならないと思います」と語った。

 両陛下は1月26~30日に同国を訪れ、日本人とフィリピン人両方の慰霊碑に供花をした。

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 天皇陛下は24日、フィリピン訪問に尽力した人たちを招いた茶会であいさつした。概要は次のとおり。

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 日本、フィリピン国国交正常化60周年にあたり、アキノ大統領閣下のご招待に皇后とともに同国を訪問し、滞りなく日程を終え、帰国いたしました。この訪問にあたっては、大統領閣下ならびに閣下の御姉上をはじめ、多くのフィリピンの人々から温かく迎えられたことが心に残っております。

 先の戦争においては、フィリピンの地において大変多くの人々の命が失われました。過去に思いをいたすとき、深い心の痛みを覚えます。これからもこのことを常に心して、両国民の友好関係の増進に努めていかなければならないと思います。

 ここに、この訪問に携わられた内閣総理大臣はじめ関係者に対し、深く感謝の意を表します。