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 新千歳空港(北海道千歳市)で日本航空機の右エンジンから煙が発生し、乗客乗員165人が緊急脱出したトラブルで、国土交通省は24日、負傷した女性3人のうち1人は背骨が折れる重傷だったと発表した。国の運輸安全委員会は、航空事故に切り替えて調査を進める。

 安全委が派遣した航空事故調査官は24日、新千歳空港で本格的な調査を開始。操縦士らから当時の状況を聞き取り、機体を確認した。向(むかい)優美・主管調査官は、右エンジンのファンブレード(羽根)に氷が付着していたと明らかにし、「トラブルの際に着氷したものなのか調査する」と述べた。エンジン内部に損傷はなかったという。

 日航などによると、当時は雪が強く、機体全体に雪が付着し、右エンジンは出力が低下していた。国土交通省幹部によると、誘導路上でアイドリング中に雪を吸い込んで不完全燃焼を起こした可能性があるという。

 事故は、23日午後3時10分ごろ、誘導路上で、新千歳発福岡行き日航3512便(ボーイング737―800型)の右エンジンから煙が出て、乗客らが非常用シューターで緊急脱出し、3人が負傷した。(中田絢子