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 昨年9月、国会で成立した安保法制が来月末、施行される。戦後日本の安全保障政策の転換点となる2016年。日本人は、戦争をどうとらえているのか。これからどうなるのか。

■上坂すみれさん(声優・歌手) ゆる~い地盤に乗る平和

 旧ソ連が崩壊した年に生まれたからというわけではないんですが、私、旧ソ連が大好きなんです。共産国家は、絶対に実現しない幻みたいなもの。非現実への憧れというか、もしも、ああだったら、と勝手に想像する面白さっていうか。この20年、私の中で共産主義は共産趣味になったんだと思います。

 世界では紛争が絶えないけど、日本で戦争というと70年以上も前のことで、想像の対象というか、全く違う時空間で起きた出来事のように感じます。

 そんな日本が生んだのが、私も出演している「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)=図右=といったミリタリーもののアニメです。ガルパンは華道、茶道と並ぶ女子のたしなみ「戦車道」の部活にいそしむ女子高生の物語です。戦車に乗って他校と戦うスポ根アニメで、旧ソ連のT34、ドイツのティーガーといった実在した戦車で実弾を撃ち合う設定です。

 臨場感あふれる戦闘シーンはリアルだけど、女の子たちは誰も死なない。ケガもしない。娯楽として普通に楽しめちゃう。血の流れない戦闘というファンタジー。戦争しない自衛隊とどこか重なって見えます。

 兵器や戦争をファンタジーとして描くことに反発する人もいるかもしれません。でも、共産趣味の私が共産主義者じゃないように、ミリタリー好きが戦争好きってわけじゃない。オタクの人たちって研究熱心だから、アニメをきっかけに兵器の性能だけじゃなく、歴史や戦争の真実を詳しく知るようになることだってあると思います。

 戦争を描いた漫画の名作に「は…

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