[PR]

 米国は25日午後(日本時間26日未明)、北朝鮮に対する制裁強化のための決議案を国連安全保障理事会(15理事国)に提出した。北朝鮮への航空燃料の輸出禁止や貨物検査の強化など、前例のない厳しい条項が盛り込まれた。北朝鮮が1月に4度目の核実験を実施して以来、米国と中国を中心に進められてきた決議案をめぐる交渉は、最終局面に入った。

 米国のパワー国連大使が25日の安保理の非公開会合で、約50日間にわたる中国との交渉の末に合意に達した決議案を全理事国に配布した。

 パワー氏は会合後の会見で、決議案には「包括的で、強力で前例のない制裁」が盛り込まれていると述べ、採択できれば「従来の制裁決議に比べ、北朝鮮への圧力は大幅に増す」と指摘した。同時に苦難の中に暮らす北朝鮮の市民には打撃がないように配慮され、ターゲットは「支配層エリート」に絞られていることも強調した。

 中国の大使も会合後、決議案が更なる核実験などの「防止に役立つことを望む」と記者団に述べ、採択に賛同する姿勢を示した。(ニューヨーク=金成隆一